電子書籍とケータイ小説

電子書籍の中でも、「ケータイ小説」というジャンルが定着しましたが、どういったものなのでしょうか?

電子書籍というと、文字以外に、コミックや写真集といった見た目の楽しさが含まれたコンテンツも多く、企業が有料で提供しているケースも少なくありません。

ケータイ小説は、その名の通り携帯で読める小説です。基本的に文字だけで構成されていて、無料で読むことができるものがほとんどです。

ケータイ小説の特徴

ケータイ小説には、普通の小説と違って、独特の特徴があります。特徴としては以下のようなものが上げられます。

・魔法のiらんどなどの無料ホームページスペース内のサービスの一つとして定着し、ヒットした。
・携帯で書いて、携帯で読むというスタイルのため、軽めの内容や暇潰し程度によめるものも多い。
・一般人が投稿して公開しているため、最後まで無料で読める。
・若い女性向けに書かれた内容のものが多い。
・改行が多用され、行間を広くとって見やすくしている。
・女性が主人公の物語が多く、性的被害や暴力といった表現で、悲劇のヒロインを取り扱った物語が目立つ。読者の感情移入を誘う目的、または単純に書き手が若い女性自身であることが要因。

上記はあくまで特徴に過ぎませんが、小説における文学とは異なり、女性に消費されるエンターテインメントな要素が強いようです。

今後一般に受け入れられ、定着するかどうかが楽しみな分野です。