インターネット上のウェブサイト

携帯サイトと言っても、インターネットは全世界に繋がっています。パソコンからも携帯電話からも、ネット上に公開されているウェブサイトを見る事は可能です。

では、携帯専用のサイトとはどんなサイトなのでしょか?

それは、「制作者が携帯端末向けに作ったかどうか」というところにあります。

ウェブサイトは全てHTMLという言語と、アプリケーションを動かすプログラムで作られています。その中に画像やFLASHが埋め込まれてサーバー上にアップして公開しています。ウェブページ自体の仕組みは同じなので、携帯もパソコンも区別はありません。

作り手側が携帯の小さい画面で見る事を前提に作ったならば、それが「携帯向けサイト」となります。携帯向けサイトに、パソコンからはアクセス出来ないような仕組みを付ければ「携帯専用サイト」になります。

携帯専用サイトとPCサイト

まず根本的に、携帯端末とPCモニターでは、表示出来る領域が全く違います。PC上できれいなレイアウトを目指す場合、携帯端末の事を考えていたら、どう考えても非効率です。それと同じで、携帯端末向けにサイトを作る場合、小さな画面で最も使いやすく、見た目もきれいなサイトにしなければなりません。

また、携帯とPCのユーザーはインターネットを利用する目的が違います。

大きく言うと、携帯ユーザーは即時性を求めています。「ちょっとだけ暇潰したい」「今いる場所を知りたい」「メールに添付する画像が欲しい」など。多くの場合、長くても30分以内で目的を達成出来る手段として、インターネットを活用します。

一方PCユーザーは、「パソコンの価格を比較したい」「お薦めの本を探してレビューを見たい」「HTMLの勉強をしたい」など、じっくり腰を据えて質の高い情報を得たいと思っています。

そのため、携帯端末用とPC用で、扱うテーマやボリュームなどを変えないと、ユーザーのニーズにマッチしないのです。

携帯サイトが欲しがっているもの

携帯サイトとPCサイトを分ける意味は、上で説明しましたが、もっと裏の部分を覗いてみると、携帯専用サイトの本当の目的が分かってきます。

あなたが情報やコンテンツを欲しがっているように、携帯サイト運営側は、携帯サイトを使っている「個人の情報」を欲しがっています。メールアドレスを筆頭に、電話番号、名前、住所、性別、趣味など、とにかく「情報」が欲しいのです。

携帯サイトにとっては、PCユーザーの情報は畑違いなので、あまり必要ありません。そのため携帯端末意外のアクセスをシャットアウトして、「携帯専用」としてしまいます。

こうして純度の高い情報を集めるために、無料で画像やデコメ、着うたやゲーム、掲示板やサブアドレスなど、様々なサービスを提供して集客していきます。

こうして集めた情報は、マーケティングで使われたり、これからのサービスに活かされたり、広告配信や、他のサービスの紹介、商品の宣伝に使われます。

もちろん、ちょっと悪い使い方をする業者もあるので、サイトの価値と目的をちゃんと把握してから利用しましょう。