木と結婚する国

本来、結婚というものは男性と女性がするものですが、男性同士や女性同士など現代社会では多様化しています。

現在、ほとんどの国が一夫一婦制ですが、一部の地域や部族では一夫多妻制の文化を残す所もあります。

しかし、かつてインドでは樹木と結婚する「木婚」というものが行われていました。

木婚は、インド南部のブラーマンという人たちの間で行われていたそうで、彼らの間では弟は兄よりも先に結婚してはいけないという掟がありました。

ところが、この掟がある限り、弟が結婚したくても兄が結婚するまでは結婚できないという不都合が生じます。

そこで考えられたのが木婚でした。上記のようなケースが生じた祭に、兄は便宜的に「木」と結婚する事によって、弟の結婚が許可される状況を作り出したのです。

木と結婚した兄が、いざ人間の女性と結婚したいと思った時、いったいどのように処理していたのでしょうか。