水虫という名前はどこからきたの?

「水虫」という名前の由来は、その昔、田んぼで耕作をしていた人の足にできたことから付けられました。初めは水の中にいる虫に刺されたのではないかと考えられたことがきっかけだったのです。

その正体は「虫」ではなく「白癬菌(はくせんきん)」というカビの一種ですが、感染する場所によって呼び方が異なるのが特徴です。

手や足、頭や陰部意外の皮膚に感染すると「田虫(たむし)」となり、太股の内側や陰部に感染すると「陰金(いんきん)」、頭に感染すると「白雲(しらくも)」となります。

それ以外の部位に感染したものは「体部白癬(たいぶはくせん)」と呼び、足にできたものが「足白癬(あしはくせん)」、つまり水虫と呼ばれるものに当たるのです。

白癬菌が高湿度を好むため、通気性の悪い靴を履いていたり、汗を掻いて長時間放置する行為、梅雨の時期などに感染する確立が高くなります。

長い間、サラリーマンやスポーツ選手に多かったことから、成人男性の病気というイメージが持たれていました。最近ではブーツを履いた女性に多く見られるようになり、性別や世代は関係なく、感染する恐れのある菌であることが分かっています。