知能指数の計算方法

人間の身長や体重ならば、客観的な測定によってすぐに調べられますが、頭の良さを調べるとなれば一筋縄ではいきません。

そこで考え出されたのが知能テストです。この結果が知能指数(IQ)と呼ばれ、一般にも認知されています。

知能指数の計算方式は、従来「精神年齢÷生活年齢×100」が使われていましたが、現在はDIQ(偏差知能指数)と呼ばれるものが主流になっています。

例えば、6歳の子供であれば解けるであろう問題を定義し、それを6歳の子供が解けた場合に知能指数を100とします。入学試験の合否予想に使う偏差値と同じ考え方です。

知能指数は標準得点で表され、中央値は100、標準偏差は15前後となっています。100に近いほど出現率が高く、100から上下に離れていくほど出現率が減っていきます。

この分布は、ほぼ正規分布になっていて、IQ85–115の間を平均知能と呼びます。100よりも高い数値で平均知能を上回れば知能指数が高いとされ、逆に100を割って平均知能を下回ると知能指数が低いとされます。

このように、知能指数はあくまで集団の中での相対的な評価です。よって人の能力を絶対的に示すものではないということを覚えておきましょう。