弱冠は二十歳以外に使えない?

若い年齢の人を指して「弱冠17歳」などと表現することがあります。ここで言う「弱冠(じゃっかん)」とは一体どんな意味なのでしょうか。

「弱冠」とは、もともと男子が数え年で二十歳になったことを表し、成人に達した事を意味します。

古代中国では、二十歳の男子を「弱」と言い、元服すると「冠」をかぶせた事から、この言葉が生まれました。そこから転じて、年齢が若い事も「弱冠」と言い表すようになり、今の使われ方になっていったのです。

そのため、狭義では「弱冠」を二十歳以外の年齢に使うことは適当ではありません。しかし、広義では年齢が若いことを表すので、「弱冠30歳で社長に就任」という文章も成り立つので、ケースバイケースで使い方を見極めるのが良さそうです。