天気はどうして西から東に変わるのか

昔から「西の方をみれば、これからの天気がわかる」と言われています。実際に、天気予報でも西から東にかけての天気の移り変わりを目にします。これはなぜなのでしょうか?

簡単に言うと、日本が位置する中緯度地方の上空では偏西風が強く吹いているため、高気圧や低気圧が西から東へ流されることが多いためでなんです。

これは、日本、ヨーロッパ、アメリカなどの中緯度の地域に限られているものです。この地域で、天気が変わっていくスピードは一日に経度10度ぐらい。日本で言えば、九州で雨が降ると、翌日には東京に雨が降るといった感じになります。

逆に、赤道を中心とした南北15度くらいの間の地域では、東から西へと天気が移っていきます。