風呂はかき回すと早く沸くのか
お風呂に入りたい時にうっかり沸かし忘れて、慌ててお湯を温め直すことってありますよね。
たまに風呂が早く沸くように、と一生懸命お湯をかき回す人がいますが、本当に効果はあるのでしょうか。
試してみると、下の方の温度の低いお湯を上の方の熱いお湯と混ぜるので、よりスピーディーに入れる状態になる気がします。
しかし、これは逆効果。
水はその性質上、温かいものは上に、冷たいものは下へ流れていきます。そして、この上下の温度差が大きければ大きいほど対流効果が高まります。
それをかき回してしまうと水の温度が均一化してしまうので、自然対流もしにくくなって熱効果が下がってしまうのです。その上、せっかく温めた水が空気に触れることになり、温まった部分も冷ましてしまう事になります。
また、水を少なめに入れて沸かしてから、注ぎ足してゆくという方法も決して得なやり方ではありません。水が少なければ少ないだけ、水の表面積に対する体積の割合が少なくなるだけで、熱の無駄が大きくなるためです。
最初から必要な分お水を張って適量で熱した方が経済的なのです。
沸かし忘れたら、おとなしくじっと待っていましょう。