アリの巣に雨が降るとどうなる?
「アリが巣の穴をふさぐと雨」という言い伝えがあります。湿気で雨を予知して巣が水没しないようにする野生のカンでもあるのでしょうか。
現実問題として、雨が降ったときにアリの巣は水没してしまうのでしょうか。
結論から言うと普通の雨では水没しません。基本的にアリは水がすぐ溜まるような場所には巣を作らないからです。
雨が降ると地面に水が染み込むものの、巣の部屋の中には空気が充満しているため水は入ってこないのです。
また巣の入口は小さいため簡単には水は入らず、入ったとしても被害に遭うのは縦穴で、部屋のある横穴までは水が入らないようになっています。
ただし冠水するほどの大雨が降ったら話は別です。水が入るどころか巣そのものが崩れてしまいます。そのような規模の「天災」は想定していません。
アリに限らず小動物や昆虫にとっての大雨は、嵐や洪水と同じような災害なので、巣を放棄してでも生き延びることが先決となるでしょう。
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