嘘を見抜くポイント
嘘を見抜くポイントは、いくつかの研究分野で結果が公表されていますが、人間の心を完全に見抜くことは難しいようです。
しかし、真実を言うときと嘘をつくときでは、人の内面に違いが生じます。
そこを捉えるのです。嘘をある程度見抜くには、相手の行動の裏にある心理を読み取ることが重要です。
まず、何気ない会話や雑談の中で、相手の仕草や言動を良く観察しておきます。それから、嘘が疑われる場面との違いを比較するのです。
例えば――
・瞬きが増える
・うなずく回数が多くなる
・視線を斜め上などに逸らす
・鼻に触れる
・口を押さえる
・耳たぶを引っ張る
・頬をこする
・眉毛をかく
・髪の毛をいじる
・気まずい沈黙を避けるために応対が早くなる
・手を握ったり、ポケットに入れて隠したりする
・謝らなくていい場面で謝罪の言葉を口にする
普段の相手を知っていればいるほど、あれ?この人いつもはこんな仕草をしないぞ、という場面が見つかります。それを積み重ねて統計していくことで、嘘の可能性が高まるのです。
この方法では、嘘を言っているという確証は得られません。あくまで自分の心象として相手の信頼が下がるだけです。
そのため、嘘を言っている相手を攻撃するためではなく、自分を守るための知恵として使いましょう。自分の中で嘘を言っているなと確信したならば、相手がもたらすリスクや被害から逃げるのです。
この方法が通用しない人物がいます。それは嘘をついていること自体を自覚せずに、本人が本当に信じ込んでしまっている場合です。この状況で、相手は自分の言っていることは真実なのだから、否定や批判をしてくる相手の方が悪い、となります。
よって、いずれにせよ嘘をつく人との距離感を測るために、この方法を使いましょう。「疑わしさ」が「確信」に変わった場合、別の方法で「証拠」を集める必要があります。