ミロのビーナスの腕はどこへ?
ヘレニズム期の彫像ミロのビーナスは、1820年にギリシャのミロ島で発見されました。
発見当時は腕がついていたという説がありますが、正しくは分かっていません。
1987年4月1日のエイプリルフールにイギリスの「ザ・タイムズ」は、「ミロのビーナスの両腕がギリシャのミロ島で発見され、ものものしい警戒の中、ルーブル美術館におさめられた」という記事を載せました。皆がこの腕の行方には注目するだろうと値踏みしたからです。
腕があったと主張する人たちは、次の四つの姿を想像しています。
・左手でリンゴを持ち、右手で布を持っている。
・海の中に入ろうと衣を脱ごうとしている。
・何かに驚いて慌てて下がった衣を上げようとしている。
・横にもう一人立っていて、その人に手を差し伸べている。
いずれにせよ、腕が無いことでかえって体の線やプロポーションが美しく見え、有名になったとも言われます。
芸術には1つや2つの謎が残されていた方が、長く語り継がれますよね!