算術演算子(− + × ÷)の由来は?

算数で習った「−、+、×、÷」という記号、生活の中でもよく見かけますよね。

この記号たちの由来をご存知ですか?

まず「−」ですが、これは船乗りが樽に入れた水を使っていくときに、今日はここまで無くなったという目印に線を引いていた事が元になっています。分量が減っていくことを横線で表したので、引き算の減る記号に「−」を使うようになったのです。

そして、「−」の印をつけた樽に水をいっぱい入れた日には、「−」の上に縦線を書き入れて消しました。それで足し算の記号が「+」になったのです。

「×」は、イングランドの数学者ウィリアム・オートレッドが、著書「数字のかぎ」で使ったのが始まりです。聖アンデレの十字架を斜めにしたのが由来と言われていますが、当初はあまり普及せずにライプニッツが使用していた「∙」が定着していたそうです。

「÷」の記号が除算記号として最初に使用されたのは、スイスの数学者ヨハン・ハインリッヒ・ラーンの著書だとされています。割り算を分数に表した形を示し、上と下の「・」は分子と分母を表すという説が有力で、「−」記号と区別するためにこの形になったという説もあります。いずれにせよ、広く一般にこの記号を普及させたのはアイザック・ニュートンの仕事だとされています。

日本人にも、そのように説明した方が想像しやすいのではないでしょうか。