お札の寿命は何年?

現金には硬貨(コイン)と紙幣(お札)があります。そのうち、お札は折り曲げられたり破けたり形状が変わるような使われ方をします。

日本の紙幣は日本銀行の取り決めにより、独立行政法人国立印刷局が印刷します。出来上がったお札は、日本銀行が製造費用を支払って引き取ります。そして、金融機関が日本銀行に保有している当座預金を引き出し、窓口から銀行券を受け取ることによって世の中に出回るのです。

お札は日本銀行の窓口から、多いときに一日で2億枚も引き出されます。金額にして1兆3000億円。こんなに毎日大量のお札が出回ったら、1カ月(25営業日換算)で50億枚にもなる計算です。

そんなに発行したら、街中がお札で溢れてしまうのではないでしょうか?

大丈夫です! お札の寿命は長くて3年ほど。

日本銀行の窓口には、市場で酷使されたお札が日々大量に戻ってきます。そのため、市場に出回っている紙幣は、多くて40億枚ほど。約20兆円分といわれています。

電子決済やクレジットを使う人が増えて、現金の需要が減っている昨今、もっと数字は少なくなる見通しです。

将来的には現金の紙幣を見るだけで「珍しい」と言う世代が出てくるかもしれません。