自動販売機って儲かるの?

日本は自動販売機大国だといわれています。

外国ではあまり見かけませんが、日本ではあらゆる場所に置いてあります。

これだけ競うように置いてある自販機。ビジネスとして儲かるのでしょうか。

自販機の世界では、一般的に自販機を置く場所を提供してくれた人に、10〜15%の販売手数料を払うことになっています。つまり、120円のジュースが売れたら、そのうちの12〜18円が販売手数料ということになり、更に商品の補充などを自分で行えば、販売手数料は20%になるそうです。

こう考えると、自販機は置いておくだけで売れていくので、割りのいい商売のように思えてきます。ですが、よくよく調べてみるとそれほどでもないようです。

自販機の1台あたりの売上は、年間で平均100万円ほどといわれています。そのうち、販売手数料となるのは12〜23万円ぐらいにしかなりません。その他に、電気代は置く場所を提供した側が払わなくてはいけないため、手元に残る金額はさらに少なくなります。

そして、土地にかかる税金なども経費として消えていきますし、無数にある自販機の中で売り上げを保つのも、そう簡単な事ではありません。

さらに、コンビニや通販など購入方法の多様化によって、今後自販機の売上が減ることはあっても増えることはないでしょう。

つまり、儲かるかどうかで言えば自販機は厳しい状況です。よっぽどの立地か間接的な効果が見込めなければ、手を出さない方がいいでしょう。