「六本木」の由来

大人の街、夜の繁華街、外国人が多い街、最近ではオシャレな若者の街とも言われる「六本木」。

このような、人が集まる街には、何かしらの要因というものがあります。近くに駅があったり、大きなデパートがあったり有名なお店が出来たり、常に話題に溢れています。

しかし、この六本木にはJRの駅はありません。かろうじて、地下鉄が2本(以前は1本でした)あるだけです。大きなデパートもありません。なぜ、こんなにも多くの人が集まってくるのでしょうか?

新宿や渋谷と比較しても、不思議な街だと思いませんか?

そんな六本木、なぜ「六本木」というのでしょうか。一説によると、その昔六方庵という大屋敷があり、その庭に6本の松の木があったためにこう呼ばれたという説があります。しかし、現在は、この大屋敷も六本の松の木も存在していません。

また、別の説としてこんなものがあります。

この辺りは江戸城にそう遠くない場所として、武士たちには都合のいい場所だったらしく、武家屋敷が多くありました。その中に、「上杉」、「朽木」、「青木」、「片桐」、「高木」、「一柳」という家があり、どの家も『木』に関係しているので、そこから転じて、「6個の木のつく家がある」から、「六本木」となったという説です。

いずれにしても、「六本木がなぜそう呼ばれているのか」という問いに対する明確な解答は無いそうです。