ピラミッドはいくらでできるのか

世界でも最も有名な古代遺跡であり、王の墓としても知られる「ピラミッド」。

このピラミッド、一番大きなものはクフ王のもので、底辺230メートル、高さ137メートルもの大きさを誇ります。

そんな大きなピラミッドですが、もし、現在の技術で建設しようとすると、一体どのぐらいの費用がかかるのでしょうか。

日本のある建築会社が、現代工法で作業するという条件下での試算を行ったところ、なんと1250億円だったそうです。

これを、3500人で5年でできると試算しました。かなりの金額ではありますが、東京都庁が1569億円もかかったことを考えると、相当安くできてしまうんですね。

しかし、この計算は採石した石(岩)を、組みやすいように加工したためであり、本物のピラミッドのように、ちょうどぴったりと合う石を並べていくという方法ではありません。ピラミッドの建設当時のように、木材を並べてその上に石をおいてゴロゴロと転がすといったやり方をしようものなら、いつまでかかるのか分かったものではありません。

ピラミッドは、奴隷を使って完成させたといわれています。現代では、このように奴隷を使うわけにはいきません。

そうすると、その労働に対して当然費用が発生し、膨大な人件費がかかってしまいます。

ピラミッドは、皆さんもご存じの通り、数多くの謎が秘められています。何千年も昔の人たちが、色々な知恵を絞って作り上げたのでしょうが、一体どのようにして作ったのでしょうか。