空はなぜ青いのか
子供の頃、空を見上げてなぜ青いんだろう、と素朴な疑問を持ったことはありませんか?
そして、その話を人に言うと「海の色が空に反射してるからだよ」と、それっぽい答えが返ってきたことありませんか?
その話、実は間違っています。
空の色は空気中の粒子に光が反射する「レイリー散乱」という仕組みで説明されます。
簡単に言うと、太陽光線には様々な色(波長)の成分が含まれていて、波長によって散らばり方や曲がり方が異なるため、それが色になって現れるというもの。
波長の長い光ほど赤く、波長の短い光ほど青く見えます。
地球は大気に包まれているため、太陽光がそこを通り抜ける時に、反射しやすい色が目に写ります。
波長の短い光は、空気中の酸素や窒素の分子の影響で散乱しやすいので、空は青っぽく見えるという仕組みなのです。
そして、日が沈んで太陽が地平線に近づくと、それだけ太陽光が空気中を通る道が長くなり、散乱する色が赤の方まで近づいて行くため、最後まで残っている赤やオレンジの光が目に届く、というわけなのです。
光の特徴は面白いもので、空の青さを起点に様々なことに興味を広げていくと、新たな発見があるかもしれませんよ。