料理屋の店先に盛られている塩の意味
料理屋の店先に塩が盛られているのを見たことがありませんか?
これは、中国の故事に由来するもので、客の足を止めるための縁起かつぎです。
昔、中国の皇帝はたくさんの側室を囲っていました。一人一人の側室たちに邸宅を与えて、皇帝は夜な夜な牛車に揺られて邸宅を訪れていたのです。
ところが、次第に皇帝の足が遠のいてしまうような側室もでてきました。
そこで、その側室がなんとか皇帝を邸の前で立ち止まらせる方法がないかと考えた末、皇帝がダメなら牛車の牛はどうだろうかと思い、牛の大好きな「塩」を門前に盛りました。
牛は案の定、大好きな塩を見つけて、そこから動こうとしませんでした。皇帝はしかたなく、その邸に入っていったそうです。
この話から、客の足を止めて、たくさん入るように盛り塩をするようになった、という逸話でした。