ダイヤモンドは砕けない?

ダイヤモンドは鉱物の硬さを示す「硬度」という指標では全鉱物中最高の10なんですが、この硬度とは引っかき傷に対する抵抗力があるということ、つまり傷のつきにくさを示すもので、実は固いこととは関係ないのです。

これは「引っかき硬度」とも呼ばれています。割れにくさを示す単位は「靭性(じんせい)」で表します。

ダイヤモンドの靭性は7.5、これは水晶とほぼ同じで、トンカチで粉々に割ることができます。

ちなみにルビーやサファイアなどの靭性は8で、ダイヤモンドよりも割れにくい性質を持っています。

ダイヤモンド(diamond)は、炭素が高温高圧の地球内部で圧縮され生成される8面体構造を持つ炭素の結晶です。

ダイヤモンド自体は定まった形で産出されず、また、角ばっているわけではありませんが、そのカットされた宝飾品の形から、菱形、トランプの絵柄(スート)、野球の内野、記号(◇)を指してダイヤモンドとも言われています。

ダイヤモンドという名前は、ギリシア語の adamas (征服できない、懐かない)に由来します。

伊・西では diamante(ディヤマンテ)、仏では diamant(ディヤマン)、日では金剛石と言う4月の誕生石でもあり、石言葉は「永遠の絆・純潔」です。