ナンバー銀行の歴史

十六銀行(岐阜市)、七十七銀行(仙台市)、百五銀行(津市)、百十四銀行(高松市)…… 全国には数字の付いた銀行がいくつも存在する。ナンバー銀行と呼ばれるこれらの銀行名の歴史は古く、明治初頭にまで遡ります。

1872(明治6)年、通貨の統一を含む近代的な銀行制度を作ることを目的に、アメリカの National Bank を参考にして「国立銀行条例」を制定しました。

これにより生まれたのが、東京の第一国立銀行から始まるナンバー銀行。3年後に条例が改正され急増、京都の第百五十三国立銀行まで出来ました。

ちなみに国立とついていても民間の銀行で、国法のもと作られた銀行という意味です。

その後、制度が変わり事業転換や統廃合で多くの銀行は名称を変えましたが、いくつかの銀行は現在に至るまで「ナンバー」を受け継いでいるというわけなんです。

ただし長野の八十二銀行は特別で、旧国立の第十九銀行と六十三銀行が合併して出来たナンバー。19+63=82という由来になっています。