トローチの穴は何のため?

ここ数年で「チュアブル」と書かれた薬が増えてきました。チュアブルとは、「噛む事が出来る」という意味で、口の中で噛み砕いて飲むものです。甘いもの、ミント系の味のするものが多く、水無しで飲めることから、主に胃薬に多く見られます。

一方、のどの薬を中心に「トローチ」というものがあります。ギリシャ語の円盤、車輪を意味する「トロコス」に由来するそうです。

これは噛まずに口の中で舐めることで、薬効成分が粘膜に吸収され、長時間に渡って、のどや口の中の細菌を殺したり、増殖を抑えることが目的。

チュアブルと違って、噛んではいけない、ひたすら舐めつくすんです。ゆっくりとけるように、通常の飴より硬く作られているのが特徴。

ところが、この硬くて大きいトローチを舐めつくすという作業は、子供やお年寄りには少々危険です。

誤ってのどに入って引っ掛かると、窒息事故を起こしかねません。そのため、溶けやすいようにトローチには穴が開いているという訳なのです。

また、トローチは5歳未満には使用させないように、とされています。