キシリトールの力

白樺などを原料に製造される甘味料キシリトールは、日本では1997年に食品添加物として認可されました。

某キシリトール入りガムのCMでは、フィンランド・トゥルク大学のカウコ・マキネン教授が「フィンランドでは……」とキシリトールの虫歯予防への効果を謳い、広く知られるようになりました。

誤解されやすいのですが、キシリトールには積極的に虫歯を治す効果はなく、砂糖と違って虫歯の原因となる酸を発生しないだけです。

口中のpHを適度に保ち制菌作用があるとも言われていますが、これはガムを噛むことで唾液の分泌を促しているからという見方もあります。

また、ただキシリトールが含まれていればよいというわけではなくて、製品に使用されている甘味料の50%以上などという条件もあります。

かつて他の国よりも虫歯の子供が多かったフィンランドでは、食後のキシリトールガム運動によりその後劇的に虫歯率が低くなったのは事実です。

ただし、これは歯磨き励行やフッ素処置など国を挙げて総合的に取り組んだ結果でもあります。キシリトールはその一環に過ぎず、歯磨きなどの基本的な習慣は不可欠なのです。

ということで、寝る前にはしっかり歯を磨きましょう!