記憶の限度

記憶の限度に挑戦してみた事はありますか?

人間が瞬時に記憶できる数字の桁数は、いったい何桁なのでしょうか。

実は、人間の知覚/記憶には規則性があって、人が瞬時に記憶できる短期記憶の容量は、7±2(7を中心としたプラスマイナス2)だそうです。

この7±2は、マジカルナンバーとしても知られています。1956年にアメリカの心理学者ジョージ・ミラーが発表した論文が、「The Magical number seven, plus or minus two」というタイトルだったからです。

当時、この結果は認知心理学の先駆けとも言える画期的なものでした。

記憶には感覚記憶、短期記憶、長期記憶の3つがあるとされています。ミラーは個々に記憶する情報の容量には限界があり、一つのかたまりを「チャンク」と表現しています。

テレビ番組やクイズの中で、絵柄の描かれたカードを何枚かめくって、そこに描かれた動物や乗り物を覚えていって、何個まで間違わずに記憶できるかというゲームを見たことはありませんか?

あれをやってみると、だいたい5〜9個で終わってしまうようです。

近年では、別の心理学者が提唱する「マジカルナンバー4」や「マジカルナンバー3」も登場しています。興味があれば、自分の記憶の限度がいくつなのか挑戦してみてはいかがでしょうか。