11月3日は必ず晴れる?

次の11月3日は晴れると思いますか?

ある種のジンクスですが、「なぜかこの日は晴れる」とか、「なぜか毎年雨になる日」というものがありますよね?

そういう日のことを「特異日」と言います。

ドイツの気象学者アウグスト・シュマウスの研究から生まれた言葉ですが、海外では「シンギュラリティ(singularity)」と呼ばれています。

SFの世界にも登場するかっこいい響きの名前ですよね。

例えば、3月30日は「雨の特異日」とされています。統計的に過去のデータを見ると、この日に雨の降る確率がずば抜けて多いそうなのです。

気温で言うと、8月18日は「猛暑の特異日」とされています。次の夏に、この日の気温が前後よりも暑いのか気にかけてみましょう。

そして文化の日の11月3日は、移動性高気圧におおわれて晴れることが多く、「晴れの特異日」とされています。昔は、明治天皇の誕生日で明治節だったため「天皇のおかげで、晴れになる」ともいわれていたそうです。

次の11月3日も必ず晴れる――とは言い切れなくなっている模様。

実は、過去数十年のデータを見ると、1990年代から11月3日の晴天確率が、他の日と比べて減ってきている様子。

もしかすると、特異日の称号が剥奪されて普通の日になってしまうかもしれません。

特異日は他にもいろいろあるようです。興味があったら他の特異日も調べてみましょう。