ホームページとウェブサイト
インターネットを使っていると、「ホームページ」や「ウェブサイト」という言葉を目にしませんか?
ほとんどの人がホームページとウェブサイトを、同じ意味のように使っていますが、本当のところは何が違うのでしょうか。
もともと「ホームページ」は、「最初のページ」の意味で使われていました。ブラウザを開いた時に最初に表示されるページのことで、これを設定する祭に用います。今ではブックマークやお気に入り機能が充実し、ブラウザの選択肢も増えたため「スタートページ」や「起動ページ」などの言葉に分散し、この用法は廃れました。
続いて、企業や個人が運営するウェブサイトの一番最初のページを指す場合に用いられました。これは、ウェブサイトの深い階層を閲覧している人にとって、「帰るべき場所」というニュアンスが含まれます。ちなみに「トップページ」という言葉は和製英語なので、ネイティブの英語スピーカーには通じません。
そこから派生し、自分の所属する会社や個人が持つサイト全体のことをホームページと呼ぶようになりました。これは中小企業や個人が安価にウェブサイトを構築できるようになったため、「家に遊びにおいでよ」といったニュアンスで使われます。この頃から「HP」や「ホムペ」という略称も登場します。ブログが登場して市民権を得たため、それと区別するために積極的に使われたという背景もあります。
このように、ホームページという言葉には長い歴史があり、様々な場面に派生しました。まれに、「ホームページ」という言葉の使い方に目くじらをたてて起源だけを押し付ける人がいますが、それは間違いです。
なぜなら、どの場面を見ても「ホームページ」は「ウェブサイト」のことを指しているからです。
自分の主観から見て起点となる場所を「ホームページ」と呼ぶならば、「ウェブサイト」は客観的なもの、ネット上に散らばる無数のドキュメントのことでしょう。