ビルの窓の赤い三角形

街の中に建っているビルを見上げると、赤い三角形のマークが窓に貼ってあるのを見かけます。

階段を上っている途中やマンションなどにも、同じマークを見つけることがあります。

あの三角マーク、いったい何のために貼ってあるのでしょうか?

実は、外部に対して「この窓は開きますよ」と知らせるためのものなんです。

建築基準法施行令(第126条の6)によると、三階以上の建物には、火事の時などに消防隊が突入出来るバルコニーや窓の表示を必ずするように義務づけられています。それを知らせるために、あのようなマークが貼ってあるわけなんですね。

正式名称は「消防隊進入口マーク」と言います。これが貼ってある窓は、他の貼っていない窓に比べて進入しやすい作りになっています。具体的には、破壊しやすい材質が使われていたり、はめ殺しの窓の階層で開閉式の仕組みが備わっていたりします。

設置してある場所は、地上3階以上で高さ31m以下の部分となります。これは消防隊がはしご車などで近づき使用することを想定しているからです。

ガラス張りの超高層ビルの上の方で見かけないのはそのため。こんど外出した時に、ちょっと確認してみてはいかが?