飛行機の副操縦士は何をする人?

飛行機に乗ると離陸する前に機長から挨拶があったりします。

機長はそのフライトの責任者であり、航行する祭の操縦に関しても中心的な役割りを担います。

それでは、副操縦士は何をする人なのでしょうか。思い出してみてください。

映画やドキュメンタリーなどで、大型旅客機のコックピットの映像が再現されることがありますよね。その室内の様子を見ると、椅子が2つ並んでいて、左右に一人ずつ操縦士が乗っています。

通常、自動車であればハンドルは片方だけに付いていますが、旅客機の操縦桿は左右同じように実装されています。素人の目には複雑な機器がたくさん並んでいて、どちらが機長なのか見分けがつきません。

法的に座席の指定はないそうですが、飛行機では機長が左席、副操縦士が右席に着席するのが慣例だそうです。

副操縦士は、機長の補佐および業務の代行を行います。業務の代行、つまり操縦も立派にこなします。

操縦に関して機長よりも副操縦士の方が劣っているということは基本的にありません。訓練やシミュレーションでならありえますが、一般の乗客を乗せたフライトでなら、むしろ操縦を副操縦士に任せて機長は状況の把握とその判断に集中したほうが安全だ、という考え方すらあります。

かつて旅客機を飛ばすためのクルーは、機長、副操縦士、航空機関士、航空通信士、航空士の5人が必要でした。それが今では、コンピュータによる自動化が進み、2人にまで減ったのです。

一人の機長を育てるのに、10年の歳月と1億の予算がかかると言います。副操縦士はいずれ機長になるための訓練を積みますが、そのポジションでのプロフェッショナルでもあるのです。

その長いキャリアの中で機長と副操縦士は信頼できるパートナーでなければなりません。それを知ると、「機長の補佐および業務の代行」という意味が大きく違って見える気がしませんか?