おっぱいの七不思議
母乳は赤ちゃんの成長に合わせて、成分の内容が変わります。最初の日に出る初乳、3日目、1カ月目と母乳の組成はどんどん変わり、赤ちゃんが「いま必要としているもの」が自然に与えられるように出てきます。いわゆる完全食です。
赤ちゃんは1回の授乳でも、内容が変わります。飲み始めと終わりごろとでは、成分が違うのです。始めはおなかにもたれないように脂肪濃度の低いものが出、しだいに脂っこい味のものが出るようになります。
母乳は鉄分が少ないのですが、母乳を飲みつづければ腸粘膜がはがれ落ちないので、鉄分を失うことはありません。
母乳で育った人は青年・壮年期に心筋梗塞を起こしにくいというデータもあります。
母乳を飲んでいる赤ちゃんは、風邪にかかりにくいといわれています。それは母乳の免疫体が気管支表面につくからでしょうか?
母乳を飲んで育った赤ちゃんは、下痢、ぜんそくの症状や湿疹などにかかりにくいともいわれています。
語りかけながらの授乳で、言葉をはやく覚えるといいますが、確たる証拠はなさそうです。