日本に桜が多いのはなぜ?
春といえば桜。日本の花と言えば桜を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
日本を代表する花として、また季節を感じさせてくれる花として、桜は日本国民に愛されています。
春一番などの報道が流れると、桜の開花に関する情報も耳にするようになります。
この桜という木は、日本中のいたるところに生えています。むしろ身近に存在しない地域を探す方が難しいくらいです。
それくらい日本には桜が多いですよね。どうしてこれほど多く見られるようになったのでしょうか。
その答えは、当たり前になってしまいますが昔から元々桜の木が多かったからなんです。
桜には野生種で9種類、変種も入れると100種類近くあったといいます。古代の化石からも発見されています。桜にとって、よほど日本の気候がすごしやすかったのでしょうか。我が国は世界で一番桜の多い処となりました。
桜というのはパッと咲いてパッと散ってしまう。そんな「儚さ」が日本の精神や思想とマッチしたのでしょうか。日本人が選ぶ好きな花の上位に常にランクインされています。そのため、公園や道路に植える木は勧んで桜が選定されました。
この、人々が気に入り増やしていった、というもの大きな要因です。
学校の敷地にも多くの桜の木が植えられています。こちらは戦時中の軍国主義が関係しているようですが。桜のパッと咲いてパッと散るところが、軍人魂をよく表しているとして、全国の学校に植えられたのだといいます。
そんな経緯があって、日本には今でも桜の名所が各地に存在します。
海外で見られる多くの桜は、19世紀ごろからヨーロッパ人が日本の桜を集めて研究し、さまざまな観賞用品種を作り、広めたからです。英語では「Cherry blossom」と呼びますが、日本の「Sakura」として親しみを持つ人も多いのです。