死ぬ瞬間に痛みを感じるの?
誰もが必ず一度は経験するものの、二度と経験できないものが「死」です。
例えば、事故や災害などに遭遇して、不幸にも命を落とした人は、死ぬ瞬間に痛みを感じているのでしょうか?
死ぬ間際の人に「痛い?」と聞いても、まだ死を迎えていないので実際には分かりません。
そして「死」を迎えてしまった人には、今度は聞くことが出来ません。
こればかりは経験者に語ってもらう、というわけにはいかないのです。
そのため、ここから先は生きている人の憶測の話になってしまうのですが、現時点では「死ぬ瞬間は痛みを感じない」という説が有力だそうです。
痛いとか苦しいと感じるのは、脳が正常に機能している証拠。心臓が停止しそうな状態の時には、血液の循環が悪くなり、脳が正常に機能しているとは考えずらいので、痛みを感じないのではないかというのです。
もちろん、死ぬ間際まで痛みを訴えている場合もありますが、死を迎える瞬間には痛みを感じなくなっているのです。
逆に、最近では死を迎える瞬間はエンドルフィンという脳内麻薬が大量に放出され、いわゆるランナーズハイのような状態で、気持ちよくなって死ねるという説もあります。
死ぬなら楽な方で、と考えてしまうのは杞憂でしょうか。