正確な体温はどこで測るの？

私たち人間は、健康のバロメーターに体温を用いることがあります。この体温ですが、正確に計るためには、どうしたらいいのでしょうか。

体温を測るには、体温計を利用しますね。この体温計、脇の下や口の中で計るのが一般的です。

というより「絶対に正確な体温」とは、どこを基準にすればいいのでしょうか？

計る部分によって、得られる体温が多少異なります。絶対的に正確な体温を計るというのは、少し難しいような気もします。

しかし、ちゃんと適した場所があるのです。

体温を計るには、体内温度と誤差が出にくいところが望ましいとされています。

誤差が出にくいところは、閉鎖されていて外気に触れるの少ないところで、動きが少なく、食事などに影響されないところです。

そうなると、脇の下や口の中は、適切な場所ではないということになります。

それでは、どこが良いのでしょうか。

良く考えてください。

それは……

肛門の奥です。

ここで計る温度は、直腸温といって医学的にも体温の標準値とされています。この直腸温は、脇の下で計った腋窩温より０．２〜０，３度高く、口の中で計った口腔温より０．１〜０．３度高いと言われています。

もっとも、体温の上がり下がりを知るだけであれば、同じ場所で計っている以上、特に問題ありません。

本当の体温に近い温度を知りたいという場合、直腸温を計ってみてはいかがでしょうか。

ただし、くれぐれも一人の空間で測っているところを見られないように気をつけましょう。