ミカンで本当に黄色くなるの?
冬の過ごし方の典型、コタツでミカン。
人によっては、かなりの量を食べるミカンですが、食べ過ぎると手が黄色っぽくなることが知られています。
これは皮の色が染み付いたわけではなく、たくさんの色素により体の内側から黄変するためです。
原因となる色素はカロテノイドの一種、βクリプトキサンチン。この物質が大量に取り込まれると、血液中の脂肪酸と結び付き体じゅうの脂肪に蓄積されます。
あちこちが黄色っぽくなりますが、特に目立つ、特に気が付くのが「手」というだけで、他には足の裏でも黄変がよく分かるんです。
柑皮症と呼ばれるこの症状は、ミカンのような柑橘類だけでなく、ニンジンやトマトでも多く食べれば生じるものです。
害は無く一時的なもので摂取量が減れば元に戻ります。害がないどころかβクリプトキサンチンは最近βカロチン以上の発ガン抑制効果が期待され注目の的です。