シャチホコの謎
名古屋城天守閣といえば、屋根に飾られた豪華な金の鯱(シャチ)が有名です。
名古屋城以外でも屋根にシャチホコのある城はいくつかありますが、そもそも何故あんなところに魚を飾るのでしょうか。
そもそもシャチホコって何なのでしょうか。
シャチホコは中国に古くから伝わる想像上の生物。頭は竜で、背中に鋭いトゲを持つ魚で、海の殺し屋。海のギャングとも呼ばれる実在のシャチ(鯱)とは別物ですが、シャチがモデルになっているとも言われています。
そして、シャチホコは魔除けであると同時に口から水を吐き「防火」の効があると考えられ、屋根に飾られているのです。
ちなみに名古屋城のシャチホコは北側がオス、南側がメスだそうです。
作られた当初は一対で約320kgもの金が使われていましたが、その後何度か改鋳、盗難、戦火による損壊で作り直され、現在のシャチホコには一対88kgの金が使われているとのことです。