ハムと大根の関係

演技の上手い役者「千両役者」は、次々と演技をこなし華やかな舞台へと出て行きます。一方で何をやってもダメ、演技が下手、そんな「大根役者」もいるのが、テレビや映画、舞台の世界の現実。

ところでなぜ下手な役者が大根なんでしょうか?

役者の付き人や予備の役者を「ダイコウ」と呼んだから、というのもありますが、やっぱりスッキリするのはダジャレ説。大根自体は消化が良く、また他の食べ物の消化を助ける。

煮たり焼いたり、どんな調理法でも「当たらない」「当たったためしがない」そして「すぐ下ろされる」、つまり下手な役者なのです。

アメリカやイギリスでは大根役者のことを「ham actor」、ハム役者というそうです。

アマチュア無線のことを「ハム無線」とも言いますが、「ham」は素人というような意味を持ち、ハムレットのハムとも言われます。

シェークスピアのハムレットは、それ自体が名作だから誰がやっても名作。下手な役者に限ってやりたがるが、自分が下手なことに気付かない、そんなところから来ているのだとか。