ティーバッグの起源

お湯を注ぐだけで、すぐに緑茶や紅茶が飲めるように、薄い紙(布)の袋に茶の葉をつめたものをティーバッグといいます。

ティーバッグが発明されたのは20世紀初頭のニューヨークだという説があります。

茶の卸商人、トマス・サリバンが紅茶のサンプルを絹布袋に入れておいたところ、それをポットの熱湯に投じて飲んだ者がいました。これをヒントに売り出したのがティーバッグと言われています。

日本にも有名な説があります。日本ではすでに戦国時代にティーバッグ式のものがあったそうです。とはいっても、その中身は茶ではなく薬。戦国時代、「振り出し薬」と呼ばれるものが用いられていました。

戦場で傷を負ったものを手早く治療するためには、携帯に便利で、すぐに使える薬が必要となる。そこで薬草を細かく刻み、布袋に包んで熱湯で浸出して使う「振り出し薬」が活用されていました。

一般的な説は前者の方でも、どこでだれがヒントを得て発明をするか分かりません。そういう点では日本の方を信じてみるのもある意味面白いかも知れませんね。