地球の本当のカタチ

測量の技術が未熟だった頃、地球のカタチは想像に頼ったもので、箱型だから地の果ては絶壁で、そこには魔物が住んでいる等と考えられていました。

やがて球形であることがわかり、地球儀は球、絵に描く時も普通はキレイな円を書きます。しかし本当に地球は球形なのでしょうか?

山脈や海溝があるからそんなにキレイではないのは当然ですが、それを除いて考えた場合、北極〜南極の距離よりも赤道直径の方が短いのです。

地球が自転していることで遠心力の関係から、赤道付近が膨らみ、北極〜南極が押しつぶされたような楕円球をしています。

中心からの距離が違うため、場所によって重力が違い、肉屋さん等の量りも全国、緯度によって微妙に調整されているんだそうです。

ただ楕円球というのは実は少し昔の話。人工衛星の軌道から測量されたものによると、現在は北極が少し出っ張っていて、北半球に少し〝くびれ〟があり南半球は太っている、極端に言えば「洋ナシ型」とされています。

地球内部で質量が移動したため、膨らんだところは重力が大きくなるためなどと言われていますが、はっきりしたことはまだ分かっていません。

絶えず変形を続ける地球。実はカーナビに搭載されたGPSによる位置特定の誤差の1つの原因にもなっているようです。