空港には着陸費用がある

私たちが飛行機を使う場合に、お金のことで気になるのは単なる運賃です。ところが、飛行機が空港に着陸する際に航空会社は空港に着陸料を払っているのです。

巨額の予算をかけて作った施設ですから、利用料を取られても当然といえば当然です。しかし、電車の場合は駅のホームも鉄道会社が運営しているので、その違いは気になります。

それでは、実際にどれぐらいのお金が必要なのでしょうか。

金額に関しては「運輸大臣が設置、管理する公共用飛行場の使用料に関する告示」に定められていて、内訳は普通着陸料、特別着陸料、夜間照明料、停留料、格納庫使用料に分けられています。

普通、着陸料は国際線と国内線を区別した上で、飛行機の重量に応じて徴収されます。同じ機種でも乗客数や貨物料によってその重量が変わるので、料金も変わります。

ちょっと古いデータになりますが、国内線でボーイング747-400(ジャンボ)だと、税込みで約29万円。安いといえば安いのでしょうが、これを毎回とられるとなると、結構な負担になります。

空港はそれぞれ民間の企業が運営していますが、そこに着陸する飛行機の事業体は別の企業です。そのため、インフラの使用料として個別に料金を徴収するのです。

確かに、日本空港ビルデング株式会社とJALやANAは別の企業ですよね。空港の料金体系は国や地方によって様々であり、中には着陸料を請求しないところもあるそうです。