透明なアイスティー

コーヒー派の人にはあまり縁がないかもしれませんが、喫茶店や専門店で出てくるアイスティーはきれいに澄んでいるのに、自分で紅茶を入れて冷やすと濁って透明感がなくなってしまいます。

これは、紅茶の温度が40〜50度くらいに下がると起きる「クリームダウン」という現象で、紅茶の2大成分のタンニンとカフェインが水素と結合して、不溶性の物質が生まれたために起こるようです。

透明なアイスティーを作る場合、この現象が起きる温度帯をあっという間に通過するほど、急激に冷やせばいいようです。紅茶の葉によってタンニンの含有量や種類がさまざまなので調整は難しいのですが。

大量の氷をザルなどに用意しておき、紅茶を濃い目に入れたら上から注ぎます。氷の間を一気に通過させる事で、簡単に冷やす方法です。

最初からぬるいお湯で紅茶を入れる方法もあります。3〜4割増しの紅茶の葉に、50度くらいのぬるま湯を注ぎ、10分ほどかけてゆっくり蒸らします。そして氷をたくさん入れたグラスで頂くのです。

最初に紅茶を濃い目にするのは、多量の氷で冷やす時に薄くなってしまうからです。ちょっと手間はかかりますが、透明度の高い紅茶に挑戦してみては?