人間が断睡できる時間の限界は?

みなさん、睡眠時間はきちんととっていますか?

インターネットが普及して24時間いつでも娯楽が得られるようになり、睡眠不足や睡眠障害の報告が劇的に増えました。

とはいえ、以前から日本は眠らない街を形成してきました。24時間営業のコンビニやファミレス、居酒屋、ボーリング場やカラオケなど、都市部のみならず各地方にも乱立しました。

いったい人間は、何時間連続で起きていられるのでしょうか?

逆に言うと、何時間寝ないと命の危険に晒されるのでしょうか?

この問題は、多くの研究者の感心を惹きました。そして、テレビの企画や個人の挑戦なども数多く行われてきました。

一般的には3日(72時間)を越えると意識が朦朧となり、体調の異変や精神的な負担を感じるようです。あるテレビ番組で挑戦した人は、120時間を越えたあたりで限界となりました。実験では、時実利彦博士が行った23歳の青年のもので101時間という記録があります。

すると、人間が寝ないで起きていられる時間の限界は、100時間を越えたあたりにあるのでしょうか?

アメリカでは、1959年にピーター・トリップ(Peter Tripp)がタイムズスクエアのガラス張りのブースの中に座って、201時間ぶっ通しでラジオ番組を放送した記録があります。

さらに、トム・ラウンズ(Tom Rounds)というDJが同じような状況で260時間を達成したという記録もあります。

そして世界記録として一番有名なのは次の話。

1963年12月、カリフォルニア州の高校生ランディ・ガートナー(Randy Gardner)は、冬休みの自由研究で「不眠マラソン」に挑戦します。そして彼が樹立したのは11日と25分、つまり264時間という長記録でした。この記録は客観的にも認められてギネスブックに掲載されたそうです。

ガートナーの研究にはスタンフォード大学の専門家も立ち会ったそうで、断睡10日目にオブザーバーの1人とピンポンゲームで対戦し勝ったといいます。

どれくらい寝ないで起きていられるかは個人差もあるのでしょうか。

南中部クアンナム省ホンソン郡クエチュン村に在住のターイ・ゴクさんは、「38年間眠らない男」として様々なメディアから取材を受けたそうです。

もし永遠に起きていられる人がいたら、普通の人の倍の時間を活用できてしまいますね。