ウェイトレスは誰の前に伝票を置く?

ウェイトレスは接客の最前線を担う職業です。

レストランや喫茶店、居酒屋など店舗形態は様々ですが、客の注文通りに料理を運び、空いた皿やグラスの状況を見て食器を下げたりする姿は共通しています。

そんなウェイトレスが気を使う問題の一つに、伝票を誰の前に置くか、というものがあります。

今でこそカジュアルな店が増えてアルバイトが中心の世界になりましたが、昔ほどうるさい客はいなくなったとはいえ、基準となる指標のようなものは必要です。

ウェトレスはどこに伝票を置くのでしょうか。この点に着眼してみると――

・テーブルの上にメニュー立て等があれば、その側に置く
・男女のカップルだった場合には、男性に近い位置に置く
・年齢差のありそうなグループの場合には、その中で一番年輩と思われる人の近くに置く
・年恰好で見当がつかない時は、皆の注文を聞き回ったり場を仕切っている幹事らしき人の近くに置く
・上記のいずれも当てはまらない場合は、テーブルを挟んで向かい合う客の、どちらからも同じ距離になるように置く

基本はこんな感じです。

要するに、客が料理を堪能してから料金を支払って店を出ていくまでの流れに、少し寄り添うのです。

いかに気持ちのいい空間を演出し、満足する時間を過ごしてもらうかを考えるのが良き飲食店であるとするならば、接客するウェイトレスの気遣いが、かなり重要となります。