日本人の舌は世界一

寿司や天ぷらのように世界進出したものもあるけれど、欧米料理の普及と比べると日本料理はまだまだ受け入れられていないものが多いようです。

これは、日本料理が美味しくないとか、未熟だとか言うのではなく、外国人にとって日本料理の味付けが繊細すぎて、味の違いを判断できない事が理由として挙げられるそうです。

その繊細さゆえに、欧米の料理人は日本に修行に行くことにあこがれているぐらいなのです。

実は科学的なデータを見た場合、日本人は外国人に比べると味を味わう感覚器官の「味蕾(みらい)」というものを多く持っているという結果があります。

味蕾は口の中にある長さ70〜80ミクロンの紡錘形をした器官で、成人で約1万個を持っています。

もともとそれ以上に持っているのですが、子供の頃に繊細な味に触れていないと、出番のない味蕾がやがて機能を失ってしまうそうです。

日本人は昔から天然のダシ、山菜、魚などを好み、非常に薄味で繊細な味付けで食べていたのですが、最近は食生活の欧米化で繊細な味を感じる味蕾の数も、昔に比べて減ってきているといいます。

せっかく「世界一の舌」を持っているんですから、それを十分に生かしたほうが楽しい食生活になると思いませんか?

素材そのものの味や季節の食材を使った料理などを意識して食べてみるのも悪くないですよ!