大相撲の業界用語まとめ一覧
大相撲に関する世界で使われている業界用語・専門用語の一部を紹介します。時代とともに変化していったものや、現在では使われなくなってしまった言葉も含まれますが、一種の雑学としてお楽しみください。
あ〜お行
- 合口(あいくち)
- 対戦相手との相性。
- 相星(あいぼし)
- 対戦する力士2人の勝敗数が同じであること。
- 合四つ(あいよつ)
- 対戦する二人の力士の得意の差し手が右同士、左同士など同じであること。
- アンコ型
- 太っている力士を指す言葉。
- アンマ
- 番付が下の力士が、上の力士の稽古の相手になるという意味。
- 痛み分け
- 無理に戦わせたりはせず勝敗を預かりにすること。
- 往なす(いなす)
- 相手力士が出てくるところを、自分の右か左に身をかわすこと。
- 団扇(うちわ)
- 行司が常に手にしている軍配のこと。
- 上手(うわて)
- 廻しを持って組んだ時、上になっている方の手を指す。
- 雲竜型(うんりゅうがた)
- 土表入りの型。四股を踏んでから腰を上げていく「せり上がり」の時に、左手を胸部付近に当てて右腕を伸ばす動作。
- 大銀杏(おおいちょう)
- 十両以上の関取が公の場で結う髪型。髷(まげ)の先端が大きなイチョウの葉に似ていることが由来。
- 送り足(おくりあし)
- 吊り出しで相手を土俵の外に運ぶ時、自分の足が先に土俵の外へ出ること。
か〜こ行
- 腕を返す(かいなをかえす)
- 差した手を親指の方へひねり、ひじを張ること。
- 方屋(かたや)
- 力士が控える東西のこと。
- かちあげる
- 肘をL字のように曲げて胸の高さへ出したまま体ごとぶつかり相手の体を起こすこと。
- 角界(かくかい)
- 相撲界の俗称。
- 角番(かどばん)
- その場所で負け越したら大関から陥落する立場にあること。
- 柝(き)
- 呼び出しが使う拍子木。
- 木戸口(きどぐち)
- チケットをもぎる会場の入り口。
- 給金直し(きゅうきんなおし)
- 勝ち越しを決めること。
- 禁じ手(きんじて)
- 反則技。
- 剣が峰(けんがみね)
- 土俵の俵の一番高い所。
- 御前掛かり(ごぜんがかり)
- 天覧相撲の時の土表入りのやり方。
- ごっつぁん
- 「ごちそうさま」の訛った言い方。
- こんぱち
- いわゆる「でこピン」。
さ〜そ行
- 下がり
- 締め込みの前に挟んで下げている紐のようなもの。
- 差し違い
- 物言い協議をした結果、行司が軍備を上げた力士が負けになること。
- 三役(さんやく)
- 幕内力士のうち番付の大関、関脇、小結のこと。現在では横綱も含めて使う。
- 死に体(しにたい)
- バランスが崩れて立ち直りが難しくなった状態の力士。基本的には、負けが確定的となり勝負あったとみなされる。
- 蛇の目(じゃのめ)
- 土俵の外周、30センチ程の幅でしかれた砂。
- 初切/初っ切り(しょきり/しょっきり)
- 相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する見世物。現代風に言うとコントである。
- 雪駄(せった)
- 染め抜きの着物と一緒に力士が普段使う履物。三段目以上の力士にのみ許される。それ以下の力士は下駄を履く。
た〜と行
- 立会(たちあい)
- 相撲が始まる瞬間のこと。両力士が蹲踞(そんきょ)の姿勢から立ち上がって取組を開始する時。
- 立行司(たてぎょうじ)
- 行司の最高位。横綱の取り組みしか裁かない。
- 力水(ちからみず)
- 力士が身を清めるのに使う水。土俵のわきに用意されており、口をすすいだり、水入りの時に飲んだりする。
- 丁髷(ちょんまげ)
- 力士の普段の髪型。
- 露払い(つゆはらい)
- 横綱土俵入りの際に先頭に立って道を開く役目の力士。
- 床山(とこやま)
- 力士専用の床屋さん。美容師の資格いらない。
- 取的(とりてき)
- 幕下以下の力士の俗称。
な〜の行
- 入幕(にゅうまく)
- 十両から幕内に昇進すること。
- ヌケヌケ
- 白星と黒星が綺麗に交互に並んでいること。
は〜ほ行
- はっけよい
- 行司が力士に掛ける声。「発気揚々」が語源。
- 馬簾(ばれん)
- 化粧廻しの前垂れの先に付いている房。
- ぶちかまし
- 頭を深く下げて相手の胸をめがけて突進し頭でぶつかること。
ま〜も行
- 前さばき
- 立ち合いの時、自分の得意の差し手を入れる為相手の差し手を交し合うこと。
- 前袋(まえぶくろ)
- 男性の急所を廻しで包んだ部分。取組中に廻しの前袋が外れて局部が顕になると負けになってしまう。
- 両差し(もろざし)
- 両腕を相手の脇の下に差し入れて密着した状態。「二本差し」とも言う。
や〜よ行
- 櫓(やぐら)
- 相撲場に置かれる高さ16メートルの太鼓を叩く場所。興行や場所入りの時間を客に告げるために使われる。
- ゆるふん
- 廻しを緩く締めること、もしくはその力士をさして言います。悪い意味の言葉。
- 横綱(よこづな)
- 力士の最高位。もともとは大関が最高位で横綱は別格扱いだった。
- 呼び出し
- 土俵上で対戦する東西の力士の四股名を呼び上げる人。
ら〜ろ行
- 力士会(りきしかい)
- 十両以上の力士によって構成されている会。力士の立場から日本相撲協会へ提言することを目的にした組織。
わ〜ん行
- 若い者
- 関取になる前の力士の別名。
- 割り(わり)
- 取り組みのこと。