料理に関する業界用語まとめ一覧

料理の世界で使われている業界用語・専門用語の一部を紹介します。時代とともに変化していったものや、現在では使われなくなってしまった言葉も含まれますが、一種の雑学としてお楽しみください。

あ〜お行

アク
野菜を切り口から褐色に変色させてしまう色素のこと
油抜き
油揚げ、煮物やおでんで使うさつま揚げなどを調理の前に熱湯をかけたり、ゆでたりし、表面の油を落とすこと
あら熱をとる
火を通した直後、調理途中の素材、または料理の熱をさますこと
板ずり
素材に塩をふり、まな板のうえで、こすりつけるように転がすこと
追いがつお
うま味を増すためにけずりがつおを加えること。「差しがつお」ともいう。

か〜こ行

かくし包丁
素材の切り口に切れ目を入れること。忍び包丁、かくし刃ともいう。
かぶるくらい
鍋などで材料をゆでるときに、入れる水(または湯)や、煮るときのだしなどの量を表すことば。
からいり
油や水を使わずに、材料を加熱すること。
観音開き
身の厚い肉、魚などを左右に切り開くこと

さ〜そ行

さしすせそ
料理に使う基本的な調味料のこと。砂糖の「さ」、塩の「し」、お酢の「す」、醤油(せうゆ)の「せ」、そして味噌の「そ」である。
しょうゆ洗い
材料の下ごしらえのひとつ。これにより、下味がつき、材料の水っぽさがなくなる。
酢洗い
材料の下ごしらえのひとつ。これにより、下味がつき、材料の水っぽさがなくなる。
吸い口
汁ものに香りを添え、味を引き立てるもの。

た〜と行

つま
さしみや汁ものにあしらう、野菜や海藻などのこと。
天盛り
酢のものや煮ものなどの上にのせるもののこと。

な〜の行

鍋肌(なべはだ)
鍋の内側の側面(または全体)のこと。中華鍋によく使うことば。
煮きる
みりんや酒のアルコール分をとばすこと。
煮含める
煮汁をじっくりしみこませること。

ま〜も行

前盛り(まえもり)
主になる素材の見た目や味を引き立てるため、前に添えるもの。

や〜よ行

呼び塩(よびじお)
塩からい食品の塩分を抜くために、薄い塩水にひたすこと。