ゲームの業界用語まとめ一覧
ゲームに関する世界で使われている業界用語・専門用語の一部を紹介します。時代とともに変化していったものや、現在では使われなくなってしまった言葉も含まれますが、一種の雑学としてお楽しみください。
あ〜お行
- アーケード
- 日本では業務用のゲーム機や業務用の市場のことを指す。要するにゲームセンターに置かれる機体は「コンシューマー」に対して「アーケード」と呼ばれる。
- アイテム
- 道具、小物のこと。
- 青ステ
- 「プレイステーション」からCDプロテクトを取り除いた開発用ツール。別名「デバステ」。
- アクション(ACT)
- アクションゲームの略でジャンルの一つ。主に人物や機械などの主人公を操作して、与えられたミッションやクエストを進めていくもの。自分の操作がリアルタイムで反映されるゲームが多いため、反射神経が要求される。
- アクティブロールプレイングゲーム(A-RPG)
- アクション要素が強いロールプレイングゲームのこと。操作のタイミングが問われる内容のため得意・不得意が分かれる。
- 足譜(あしふ)
- ダンスゲーム「ダンスダンスレボリューション」の矢印のこと。
- 当たり判定
- 物体同士が接触したかどうかを判定すること。またはその範囲。「ヒットチェック」とも言う。
- アドベンチャー(ADV、AVG)
- プレイヤーがコマンドの選択や入力により行動を選択して、物語を進めていく形式のゲーム。自分の取った行動によって、後の展開に変化が起こる場合も多いので、推理力が必要。
- アルゴリズム
- CPUの(主に敵キャラの)行動パターンのこと。また、それを制御するプログラム。
- 安地(あんち)
- 安全地帯の略。敵の攻撃が当たらない場所、またはステージのギミックを簡単にかわせる場所。高難易度のステージであっても、安地を発見すれば簡単にクリアできることがある。
- アンチ
- 特定のメーカーやシリーズを毛嫌いしているユーザーのこと。
- 移植
- アーケードや他のゲーム機でリリースされたタイトルを、他のゲーム機でも遊べるようにソフトを作り直すこと。
- インカム
- アーケードゲームの売上げのこと。ゲームセンターでどれくらい稼働しているかの指標になる。
- インスト
- アーケードのプレイヤー向けの簡易な操作説明書。インストラクションカードのこと。
- AI (Artificial Intelligence)
- 人工知能のこと。コンピューターに自分の行動履歴やクセを学習さる事で自動的に動いてもらう技術。
- F2P(エフ・トゥー・ピー)
- 「Free to Play」の略。「無料でプレイできる」という意味。オンラインゲームやスマホアプリで開始時に料金が発生しない仕組み。ゲームを継続していく過程で課金要素が発生することが多い。
- FPS(First-Person Shooter)
- プレイヤーが登場キャラクターの一人称視点を借りて、ゲームの世界を移動しながら攻略していく3D型のアクションシューティングゲームのこと。主に戦争や銃撃戦をモチーフにした形式が主流で、臨場感があるためYoutuberなどの配信でも人気があるジャンル。
- fps(Frame per second)
- 1秒間に表示する映像のコマ数のこと。映像は、静止画を高速かつ連続で表示することで擬似的に動いているように見せる仕組みであるため、fpsが多いほどなめらかに動いているように見える。基本的に映画やアニメーションは1秒間に24コマ(24fps)を映し出している。しかし、格闘ゲームやFPSなどでは、それ以上の瞬間的な対応が求められるため、60fpsで描画するタイトルが増えている。
- エミュ
- エミュレーターのこと。あるコンピュータ・システムのプログラムを、別のコンピュータ・システムでも使用できるようにするソフト。
- エンカウント
- 敵と遭遇すること。例えば、フィールドを移動する自キャラの視界には敵の姿は映っていないが、一定の確率で戦闘に突入するRPGなどで使われる。
- 裏技(うらわざ)
- 説明書には載っていない、通常ではできない機能や現象のこと。単なるバグの場合もある。
- AOE(エーオーイー)
- Area of Effectの略。効果が特定の範囲に及ぶ攻撃や回復支援のこと。キャラクターではなく盤面や地形に対して効果を発揮し、その範囲にキャラクターが存在する場合に影響を受ける範囲魔法など。
- 永パ(永久パターン)
- ゲーム中で、永久に得点やアイテムが稼げる状態にすること。残機が増え続ける現象を「無限アップ」と言ったりする。
- エイム(aim)
- エイム(aim)とは英語で「狙う」という意味があり、主に銃を用いて戦うシューティング(FPSやTPSなど)で、敵や標的に照準を合わせる行為に対して使う。画面の中心に照準マークが浮かんでいたり、ライフルに装着されたスコープを覗く演出などがある。
- NPC(エヌ・ピー・シー)
- 「Non player character」の略で、プレイヤーが操作しないキャラクターのこと。予め組み込まれたアルゴリズムに従って動くものと、AIによって相対的に行動を変化させるものがある。
- MMORPG(エムエムオーRPG)
- RPGの一種で、多人数で同時に参加するオンラインゲームのこと。「Massively Multiplayer Online Role-Playing Game」の略。
- エロゲ・エロゲー
- アダルト要素のある18禁ゲーム。主に美少女が登場するゲームのことを言う。
- エンジョイ勢
- ゲームをお気軽にプレイし、楽しむことを目的とする人たち。ランキングやコンプリートなどの要素には執着しない。いわゆる「ガチ勢」とは距離を置いて、極力ストレスのない環境を好む。
- 落ちゲー
- 落ちもの系のパズルのこと。主にテトリスやぷよぷよ型のものを指す。
- 音ゲー
- 音楽ゲームのこと。画面に流れてくるマークをタイミング良く捉えることで音楽を鳴らしていくという内容のものが主流。リズム感や反射神経が問われる。
- 大人買い
- 社会人になった経済力を活かして、欲しい物を大量にまとめ買いをすること。子供のお小遣いでは真似できない憧れの意が込められた言葉。
か〜こ行
- 格ゲー
- 対戦格闘アクションゲームの略称。カプコンの「ストリートファイターII」から流行りだした。
- ガンシュー
- シューティングゲームの一種で、銃型のコントローラで操作するもの。
- 基板(きばん)
- アーケードゲーム機の中心部分。基盤を筐体に差して遊ぶ。共通して使用するプログラムを搭載したものを「システム基板」と言い、そこに各タイトルごとのROMを差し替えて使うことが主流。
- ギャルゲー
- ゲームの中の女性キャラクターを目当てに遊ぶゲームのこと。
- 筐体(きょうたい)
- アーケードゲーム機の外側の箱(ケース)部分のこと。
- クソゲー
- 全然面白くないゲームのこと。クソみたいなゲームの略。古くは、1986年に発売されたファミ通で使われたことが確認されている。
- クラウドコントロール(Crowd control)
- 戦闘システムを構成する要素のうち、直接の攻撃ではなく戦闘を有利に進めるための手段や方法。例えば、敵を眠らせる魔法、相手を気絶させる武器、視界を奪うアイテムなど。「CC」と略される場合もある。
- グラボ
- コンピューターが処理した映像をディスプレイに映し出す祭に必要なパーツ。グラフィック・ボードの略。PCでゲームを実行する場合に、処理の速さや映像のクオリティに影響する。PCの処理能力を表すCPUとは別に、GPUというチップを搭載した拡張カードである場合が多い。その基盤全体を指してビデオカードなどとも呼ぶ。
- グロー
- グローシェーディングの略。ごつごつしたポリゴンの表面を滑らかにする技術。
- ゲーセン
- ゲームセンターのこと。「Game Center」は和製英語なので、海外では「Amusement arcade(アミューズメント・アーケード)」または「Video arcade(ビデオ・アーケード)」と言わなければ通じない。
- 痙攣撃ち(けいれんうち)
- 連打テクニックのひとつ。指を痙攣させるようにして連射を行う。
- 現行機(げんこうき)
- 現在現役であるゲーム機のこと。
- CO-OP(コープ)
- 「Co-operative」を略した言葉で、日本語では「協力プレイ」となる。他のプレイヤーと協力して敵と戦うゲーム形式のこと。
- 広技苑(こうぎえん)
- 毎日コミュニケーションズから発行されているゲームの裏技集。大技林の発行が終了した後に改題して出された。
- こすり
- 連打テクニックのひとつ。手でボタンを横方向にガリガリこするようにして連射する。「こする」などとも言う。
- コリジョン(collision)
- ゲームにおけるコリジョンは、いわゆる「当たり判定」の一種に使われる用語。直訳すると衝突判定となる。例えば、物理シミュレーションの機能で、モデルに実装する衝突の範囲や反発の度合いを表す。
- コンシューマー
- アーケードでない、一般家庭で使われるゲーム機のこと。
さ〜そ行
- サードパーティ
- ゲーム機メーカー以外の、そのゲーム機のためにソフトを開発する会社のこと。
- サ終(さしゅう)
- サービス終了の略。オンラインゲームなどの継続的に運営が必要なゲームにおいて、その歴史が閉じられることを指す。
- 残機制(ざんきせい)
- 「XX回、敵にやられたらゲームオーバー」というシステムのこと。
- シェーディング
- 3DCGに、明暗のコントラストを付けて立体感を与える技術。
- シミュレーション(SIM、SLG)
- 主に、実際に存在するものをゲームで簡単に体験出来るようにしたものをシュミレーションゲームと呼ぶ。一概に内容を表す事は出来ないが、戦争の指揮を取ったり、戦闘機を操ったり、電車の運行、スポーツチームの監督や馬主、パチンコなどが挙げられる。
- シューター
- シューティングゲームを好んでする人。
- シューティング(STG、SHT)
- 主に、自機から発射される武器により敵を破壊していくゲーム。離れた場所に弾を命中させる技術と敵の弾を回避する技術が求められる。海外では「shooter」と呼ばれる。
- ジョイスティック
- コントローラーの一種。キャラを上下左右に動かす棒状の入力装置。
- スタンドアローン
- 他の機器と接続しなくても、独立して機能する機器のこと。
- スポーン(Spawn)
- マップ上に自キャラクターや敵が出現すること。再配置は「リスポーン(Respawn)」となる。
- 3D酔い
- 3Dゲームなどをしていて気持ち悪くなること。
- ZOC(ゾック)
- 「Zone of Control」の略。ウォー・シミュレーションゲームなどで、マップを上から見下ろした時、あるユニットが配置されていれば、その周囲のマップやユニットにも影響を及ぼすというルール。
- ソニータイマー
- SONY製品は、保証の有効期限が無効になったとたんに壊れるという都市伝説。
た〜と行
- 大技林(だいぎりん)
- 徳間書店から発行されていたゲームの裏技集。
- 縦シュー
- 縦スクロールシューティングのこと。
- DPH(ディー・ピー・エイチ)
- 「Damage Per Hit」の略で、攻撃を一回実行した時のダメージ。継続的に敵にダーメージを与える要素のあるゲームで、キャラクターや武器の性能を計る指標の一種となる。一発の火力は瞬間火力に相当する。敵の装甲を貫けるメリットがある一方で、攻撃速度にデメリットを持たせる場合が多い。
- DPS(ディー・ピー・エス)
- 「Damage Per Second」の略で、1秒間に与えられるダメージのこと。継続的に敵にダーメージを与える要素のあるゲームで、キャラクターや武器の性能を計る指標の一種となる。一発の火力が大きくても、攻撃速度が遅ければDPSが伸びないことがある。そのため、瞬間火力と速度のバランスを計る上でよく用いられる。
- テクスチャ
- CGに貼り付ける絵の事。ポリゴンは一色の平面であるため、2Dのビットマップ画像を配置することで複雑な絵を表現している。
- デバッガ
- デバッグをするためのソフト。またはデバッグをする人のこと。開発中のゲームの不具合を発見する役割。
- ディベロッパー(developer)
- ゲームの開発者、またはゲームを開発する企業のこと。ゲーム業界では、一つのタイトルを成立させるために複雑な工程を踏むため、複数の企業で役割を分担することが多い。特にオンラインゲームやスマホアプリなどの継続的なゲームでは、ディベロッパーが開発やアップデートに専念し、パブリッシャーがプラットフォームの窓口、広告宣伝や国外のローカライズを担当する。
- ドット職人
- ゲームのグラフィックを、ドット単位で細かく創りあげていく人。
な〜の行
- 名古屋撃ち
- 名古屋から全国に広まったとされる、「スペースインベーダー」の攻略法。
- ぬるい
- 難易度の低いゲーム。未熟なプレイヤーに対して使用することもある。
- 熱暴走
- CPUなどの発熱で、機体内部が過剰に熱くなり、CPUが不具合をきたす状態。
- ノーコン
- 「ノー・コンティニュー・クリア」の略。コンティニューを使用しないでゲームをクリアすること。
- ノーミス
- 「ノー・ミス・クリア」のこと。1回も失敗していない状態。
は〜ほ行
- バカゲー
- 誉め言葉。良い意味でバカみたいなゲームのこと。
- バグ
- 不具合のこと。プログラム上のミスで意図しない動作を起こすこと。
- 発狂
- 敵であるコンピュータが突然強くなること。ボスキャラなどに発狂モードに入る条件などが備わっている場合がある。
- パブリッシャー(Publisher)
- ゲームソフトを販売する会社のこと。ゲーム業界では、発信力のある企業や国外に精通したプロデューサーがパブリッシャーを務め、有能なデベロッパーが開発したタイトルを販売・運営することも多い。
- PvE(ピー・ブイ・イー)
- 「Player versus environment」の略。プレイヤー対環境のこと。オンラインゲームなどで、コンピューターが制御する敵と戦うゲーム形式を指す。
- PvP(ピー・ブイ・ピー)
- 「Player versus player」の略。プレイヤー対プレイヤーのこと。オンラインゲームなどで、プレイヤー同士で戦うゲーム形式を指す。
- ピアノ撃ち
- ボタンを人差し指と中指で交互に押す連打法。
- ピヨる
- 相手の攻撃をくらい続けることで、一時的にキャラが操作不能になること。対戦格闘ゲーム「ストリートファイターII」で相手の攻撃を喰らい続けたキャラクターが気絶状態になった時の演出から一般に広まった。
- フラグ
- ゲームを進めるために必要な特定の条件のこと。条件が成立すると「フラグ立った」などと言う。主にアドベンチャーやビジュアルノベルで、目的のシーンにたどり着くためには必要なフラグを立てる必要があり、それが隠し要素になっていたり分岐が存在するなど、攻略の楽しみにもなっている。
- プラットフォーマー
- ゲーム機本体の製造元。日本では任天堂が先駆的な存在。また、App Store や Google play、 Steamなどの配信サービスも同じように呼ばれる。
- ポリゴン
- 立体的な映像を表現するための技術。3DCGに使われる。点と点を線でつなぎ、面として成立した三角形を複数組み合わせてモデルを作り上げる。面の数を増やすほど実際の造形に近づくが、処理能力に負荷がかかる。
- ホワイトユーザー
- 極めてお気軽に、お手軽なゲームをプレイする人のこと。
ま〜も行
- マゾプレイ
- 絶望的な条件にして、その状況を楽しみながらプレイすること。
- 目押し
- 敵の動きに合わせてタイミングよく連打すること。目押し連打の略。
- 萌え(もえ)
- お気に入りのキャラクターやシチュエーションに対して特別な好意や愛情を抱いた状態。「萌える」「萌えキャラ」「萌え死ぬ」などバリエーションは様々。
- モーションキャプチャ
- 人物や物の動きをコンピューターに取り込んで、CGでリアルな動きを表現するための技術。
- MOD(モッド)
- 「Modification」を略したスラング。ゲームのファンや有志によって製作された、パソコン用ゲームの拡張パックや改造データのこと。
や〜よ行
- 洋ゲー、洋モノ
- 日本人ゲーマーから見た時の海外作品。主に、いかにも海外で作られたようなアクの強いゲームのことを指す。
ら〜ろ行
- リスポーン(Respawn)
- マップに自キャラクターや敵が出現するタイプのゲームで、一度撤退したキャラクターや撃破されたモンスターが再出現すること。RPGやアクションゲームでミスした時に、セーブポイントや通過地点から再出発する時にも用いられる。
- レイテンシ(Latency)
- プログラムの処理過程における遅延のこと。例えば、プレイヤーが操作してから結果が出力されるまでにレイテンシが発生すると、ゲームの進行に支障が生じる。オンラインゲームであれば、ネットワークの送信元から発信されたデータが受け手のコンソールに反映されるまでにレイテンシが生じる。これを完全に無くすことはできないが、いかにプレイヤーに意識させないようにするかがプログラマーの課題の一つ。
- レイド(raid)
- レイド(raid)とは、主に多人数同時参加型のRPGに登場するミッションの一つ。非常に強力な敵が期間限定で突発的に出現し、これを複数人で協力しあいながら攻略するという内容が一般的。レイドに登場するボスは、高耐久力であることが多く、迎撃するまでの時間や与えたダメージなどをランキングで競う形式のものもある。
- ロールプレイング(RPG)
- ロールプレイングゲーム(Role Playing Game)の略で、予め用意された物語を進めて行く過程で、主人公を成長させたり謎を解いたりしながら進めていくゲーム。いかにその世界観を楽しむかがポイント。
わ〜ん行
- ワイヤーフレーム
- CGにおいて、点と点を線で結び、図形を立体適に表現する技術。