ラブホテルの男

夜の街に伝わる都市伝説。

そのホテルは比較的綺麗で客も入っていたが、何故か突然閉鎖されたという。

『このホテルのある部屋に泊まったカップルは、必ず性病に掛かり、突然別れてしまう』という噂が流れたためだ。

ある男が、病気を移された事で女性不信に陥った。男は女に復讐するために、病気の事を相手に伝えずに次々に病気を移していった。その舞台が噂になった部屋だと言われている。

この話の恐ろしい所はここからである。

男は復習のために、ホテルを利用する度に、自分の精液をシャンプーに混ぜて残していったのである。

シャンプーが交換されないように、時々補充までしたという話もある。

何も知らずにそのシャンプーを使った後に行為に及んだカップル達は、例え避妊していたとしても病気になり、更には他の相手と浮気をしていると思い込み、別れてしまうという最悪の結果になったようだ。

当然この噂が原因でホテルは閉店となるが、犯人の男が何処に行ったかは、誰も知らない。

 

 

暗闇から見つめる視線

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