カーネル・サンダースの呪い

1985年、阪神タイガースが21年ぶりにリーグ優勝を果たした。

当時、道頓堀には興奮したタイガースファンが集まっており、熱狂のあまり、近くにあったカーネル・サンダース像の胴上げを始めた。

カーネルの像は、この年の優勝の立役者であるランディ・バースにそっくりな体型をしていたため、彼の身代わりに胴上げされていたのである。

しばらく胴上げは続いたが、やがてカーネル像は道頓堀へと真っ逆さまに落とされ、沈んでいってしまった。

後に、ある阪神ファンが道頓堀を探したものの、結局カーネル像は見つからなかったそうだ。

そして1985年以降、阪神が優勝から遠のいているのは、その時のカーネル像の呪いである、と一部の大阪人の間では噂されている。

 

 

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