国会議事堂の開かずの8階

国会議事堂の8階は開かずの間になっている、という逸話がある。

終戦直後、8階ホールは議事堂職員のダンス練習場として使われていた時期があった。それがある時から使用禁止となり今に至っているわけだが、その理由が8階から投身自殺した女性の幽霊が出るから、というものである。

一組の男女がこのダンス練習場で出会った。しかし二人の恋は破れ、失意の女性が8階から身を投げたと伝えられている。

その女性の悲しみが消えないのか、今でも夜になると女のすすり泣く声が聞こえるのだとか。

終戦直後は、複雑な国家間情勢と動乱の時期だった。そのため政治的な理由で使われなくなったとしても、真相は闇の中である。

 

 

暗闇から見つめる視線

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