赤い紙、青い紙
トイレで用を足す時、必ず紙があるか確認した方がいいだろう。
ある日、学校で女子生徒がトイレの個室に入った。
しかし、途中で紙が切れていることに気付いた女子生徒は、しまったと思い予備のトイレットペーパーを探した。
頭上の網棚には何も置かれていなかった。そして運悪くポケットティッシュも持っていなかった。
その時間帯は、誰も使っていないためトイレ全体が静かだった。
すると背後から「赤い紙はいらんかね……青い紙はいらんかね……」と声が聞こえてきた。
ここで「赤」と答えると、異界から伸びてきた手に襲われて血まみれになって殺されるという。
そして「青」と答えると、血液を抜かれて真っ青な遺体として発見されるという。
さらに「白い紙はいらんかね……」という言葉が加わる場合もあるという。
もし「白」と答えると、便器の中から真っ白な死体のような腕が出てきて、中に引きずり込まれるという。
いずれにせよ、このような噂話のつきまとうトイレは全国各地に存在する。そのうちのどれが本当にヤバい物件なのかは分からない。
そもそも、この現象に助かる方法はあるのだろうか。