ファミコンの商標

1983年7月15日に任天堂が発売したゲーム機、ファミリーコンピュータ。

「ファミコン」という名称を聞くと真っ先に思い浮かぶのが、任天堂のファミリーコンピュータですよね。

発売当初、任天堂は「ファミリーコンピューター」という商標登録は行っていましたが、「ファミコン」という名称はシャープが先に商標登録していたようです。

実は、ファミリーコンピューターが世に出る前に、シャープは「ファミコン」という名前のオーブンレンジを発売していたのです。

出願は1981年3月30日となっています。これは任天堂がファミリーコンピューターを発売する前の出来事。

しかし、ここで疑問が残るのは、オーブンレンジは家電で、ファミリーコンピューターは玩具ということです。

商標登録する際にはいくつかの区分があり、同じ名前だとしても区分が違っていれば出願は可能です。

しかし、出願日の1983年10月31日にシャープは対象区分「娯楽用具」で「ファミコン」を商標登録しています。

これはどういう事でしょうか?

憶測は様々ですが、後にシャープから「ファミコンテレビC1」や「ツインファミコン」が、任天堂との共同開発と銘打ってシャープから発売されている事を考えると、何かしらの商標登録にまつわる因果関係がありそうです。

現在は「民生用電気機械器具」区分をシャープが、「娯楽用具」区分にあたる「ファミコン」の商標登録を任天堂が保有しているとの事です。