油酔いになる原因は?

天ぷらやコロッケなど家で揚げ物をしていると、胸焼けがして気分が悪くなり、いざ食べる時に食欲が無くなっていることがあります。いわゆる油酔いと呼ばれる現象です。これは加熱した油の揮発成分に原因があるのです。

油酔いは新しい油では起こりません。使い回したものや長時間加熱している食用油は、脂質の過酸化(油の劣化)によって発煙しやすくなります。これに含まれるアクロレインなどの揮発成分を吸うと気分が悪くなるのです。

また、劣化した油で揚げたものを食べても油に当たることがあります。

これを防ぐには、まず古い油は使わないこと。それから一度に大量の油を入れるのではなく、少量の油から始めて必要に応じて足していくという使い方が良いそうです。

他にも、コメ油やブドウ種油などの油酔いを起こしにくい食用油を使うという手もあります。

ちなみに、飲食店で揚げ物を食べて気持ち悪くなることがありますが、たいてい場合、質の悪い油を使っていることが原因です。